派遣社員になることのメリットのひとつに、一般的に休みが取りやすいことがあります。
一般的に、といったのは、派遣社員でも自分が休んでも業務の回り方に支障がない仕事を選ばないと「休みが取りやすい」というメリットが生まれないからです。
派遣社員が休みが取りやすい仕事とは?逆に休みにくい仕事とは?
私の経験を元に、休みやすい仕事の選び方、休みを取るための仕事の調整のしかたを考えてみましょう。
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派遣社員が休みを取るときは
派遣社員が休暇を取る場合は、派遣先の指揮命令者の了解を得ることが必要です。
例えば、連日仕事がなくて暇だからといって連絡も入れずに勝手に休むことはもちろん許されません。
派遣先の了解を得たら、派遣元のコーディネーターに「○月✗日1日お休みします」とメールで構わないので連絡を入れます。
派遣先の了解が先で、派遣元には決定事項を連絡するようなイメージですね。
有給休暇は、稼働開始半年後から10日付与される
派遣開始から半年以上経過すれば、有給休暇が10日間付与されます。
・同一の会社で6カ月以上継続して勤務していること
・雇用契約期間中の全労働日の8割以上出勤していること
有給休暇を使うときは、丸1日休むという使い方になります。
午前・午後休暇や時間休暇という使い方はできません。
※2022年現在は午前半休・午後半休を取得できる派遣会社が増えてきたので、詳細は派遣会社の就業規則をご確認ください
例えば2時間早退といった休みをしたいときは、その分の稼ぎが減るだけ。
そこはちょっと不便なところですね。
休みが取りやすい仕事とは
社員や部署サポートの仕事
派遣会社で働いていたとき、ここの会社で働いたときは休めなかった!ということはほとんどありませんでした。
とはいえ、有給休暇が使えるようになるまでは、休んでしまうとその分給料が減ってしまうのでよほどの用事がない限りは休みませんでしたけどね。
近年は働き方改革で、大手の企業ほど社員が休みを必ず取らないといけない体制になってきているので「(派遣社員も)休めるときはしっかり休んでね」と言われます。
むしろ仕事が暇な時は休んでくれたほうが人件費安くて済むし、くらいの感覚でいる会社も増えてきて、休みを取れ取れという空気すら感じることもありました。
休みが取りやすかったのは、正社員のサポートの仕事のとき。
自分が休んでも、同じ部署で他に出勤している人がいるという状態であれば、自分が休むことによって業務が回らなくなることがありません。
出産後に仕事復帰して派遣社員で働く場合は、大企業で社員のサポートをする仕事を選べば、あまりに休みにくくて肩身がせまいというリスクは少ないでしょう。
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休みにくかった仕事とは
シフト勤務
シフトの仕事は、たいていその人が出勤していること自体に意味があります。
たとえば、待機していて何かあったら対応するというヘルプデスクの仕事。
急にその日のシフト予定の人が休むと、他の人が調整して出勤しなくてはならなくなるので、チームの誰かに過剰に負荷がかかってしまうんですね。
ただし「この日はどうしても休みたい」という用事があるときは、その日を休む代わりに違う日に出るという調整をかけることができます。
慣れてくると旅行やライブなどの予定に合わせて、同じチームの人と休みの調整ができるようになったり、土曜日出勤の代休を平日に取れるメリットを受けられることも。
カツカツの人数でやりくりしているかどうかがポイントになるので、職場見学では必ずチームの人数や体制を確かめましょう。
進行管理
Webサイトのコンテンツや進行管理をしていたときも休みが取りづらかったです。
自分が休むと他部署から急な変更や修正仕事の依頼をキャッチする人がいない体制だったんですね。
いま思えば自部署が仕事の依頼を受ける流れを、派遣社員に任せっきりにしない仕組みにしてくれよ、と思うのですが、組織が仕組みを変える気がなさそうだったので長くは働けないなと悟りました。
仕事を休んだ時などのフォローの体制はどうなっているかなどは職場見学のときに確認できるとよいでしょう。
インストラクター
インストラクターの仕事は、取引先と授業のカリキュラムを組むときに時間割が決まります。
たいていサブとメインを交代で2名で研修を回すことになるので、びっちりとカリキュラムが組まれている日は特に休めません。
風邪をひけば声が出なくて治るまでは使い物にならなくなったり、遅刻も信用問題にかかわります。
デスクワークよりははるかに休みにくいという意味ではシビアな職場でしたね。
しかし逆に授業のない時期は、長期休暇を取ることもできました。
長期に休んで海外旅行に行きたいなど、メリハリをしっかりつけて休みたいタイプの人には向いている場合もあります。
案件によって、繁忙期と閑散期があるのかなどをあらかじめ確認することをおすすめします。
休みやすさについては派遣先の方針がすべて
派遣社員が休むことについては、派遣先が了解していれば派遣会社から許可が出ないということはまずないでしょう。
せっかく派遣社員になることを選ぶのだから、休みが思い通りに取りにくい仕事を選んでしまうとそのメリットを活かしきれないことになります。
派遣社員になるだけでは休みやすさが手に入るわけではありません。
仕事を選ぶ段階から仕事内容と、面談の時からチームの休みの調整のしかたまで確認をするようにしましょう。