派遣先が契約終了しても会社や上司が変われば評価は変わる。

派遣先が契約終了しても会社や上司が変われば評価は変わる。

Haken end

できるだけこの職場には長く勤めたいと思っていた会社から、契約を更新しないと伝えられたことがありますか。

わたしは2回経験があります。

仕事を続ける環境を会社のほうから奪われる現実に、私は必要ない人間になりさがってしまったのかと、とても落ち込みました。

でも職を失ったことは自分の責任と、勝手に自分を責めて自分を傷つけないでください。

上司や職場が変わればあなたの評価は変わります。

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大企業ほど人事異動で上司が変わるリスクがある

その職場にはある年の4月から派遣されました。

わたしも自分のやりたかった分野の仕事にようやくチャレンジできることになって、やる気に満ちていました。

現場ははじめての更新では私のことをとても評価してくれました。派遣会社からも「その調子でがんばってくださいね」と言われて思いきって転職して本当によかったと思っていました。

そして7月を迎えました。

わたしを採用、評価してくれていた課長が人事異動で去り、わたしと年の近い女課長が新しい上司になりました。

その上司は仕事にこれまでの人生を捧げて順調に大企業で出世してきたバリキャリ。私生活では絶対相容れないタイプの人。

私がこの人あんまり好きじゃないなぁと思っていることは、女性だからこそ敏感に感じるんでしょうね。

その女課長はわたしがミスをするとあからさまにがっかりした態度を見せたり、もっと仕事へのやる気をみせるように言ってくるようになりました。

それでもその課長以外との人間関係は良好で、仕事自体にはやりがいを感じていました。

大きなプロジェクトも動き出していたので、わたしがここで抜けたら他の人の手が止まっててんやわんやになってしまう状況だったこともあり、次の3ヶ月、そのまた3ヶ月の契約は更新されました。

しかしそのプロジェクトがだいたい落ち着いてきた2月末、次年度の契約更新はしないことを派遣会社から告げられました。

後任は探すってあなたは要らないってこと?

契約終了を告げられたとき、「わたしが至らなかったということですか?」と派遣会社の担当の営業さんに悔しさに涙をこらえながら契約終了の理由の回答を求めました。

「そういうことです」と言われたらめちゃくちゃショックだなーと思いつつ、そうだったとしてもいさぎよく自分の力の無さを認めようと思ったんですね。

派遣会社からの回答は「あなたのスキルや仕事を評価していないわけではない。派遣先企業の組織改編の都合です。でも後任は探します。」とのこと。

わたし自身に問題があってのことではない証に、派遣会社は同じ会社の別の部署の仕事をすぐ紹介してくれました。

でもわたしはなかなか気持ちの整理がつきませんでした。

組織改編でわたしのポストがまるっと無くなるのならまだわかる。でも後任は探すってどういうこと?しかもその後任のために仕事の引継書も作成してほしいとまで言われて。。

ああ、やっぱり課長はわたしをチェンジしたいんだと思いました。

そう考えるとなんだか悔しくて、一気に会社に行きたくなりました。

でも現実問題、時給労働者は会社に行かないと給料が減っちゃいます。

そしてこれから自分で仕事を探さなくては4月からは職を失うだけです。

残りの有給休暇は全て使わせてもらえることはさすがに了承してもらえたので、淡々と4月からの仕事探しをはじめました。

捨てる神あれば拾う神はいた

Sky

どうせ職場を変えなくてはならないんだったらもっと通勤が負担にならない場所、持っているスキルが少しでも生かせる仕事に。

希望に満ちてはじめた仕事が消化不良に終わっていたので、仕事の内容は大幅に変わるものではなくできればこの職場での経験が活かせるところを探しました。

4月に向けて求人が増える傾向だったことも幸いして別の派遣会社だったものの同じ業界で募集があり、4月からの職場は一回目の職場見学ですぐ決めることができました。

まさに捨てる神あれば拾う神ありとはこのこと。

サッカーのように人事をドライに考える企業が増えてきたのでは

無事に次の派遣先が決まったあと、冷静になって今回わたしが契約終了になった背景を考えてみました。

これまで勤めた会社と違ったのは、人事異動が頻繁だということ。

社員はグループ会社や子会社も含めてとにかくたくさんいるので、各部署の予算の中で最高のパフォーマンスを発揮する人員配置を情け容赦なく考えられるんですね。

社員はそこでチームの組織から外れても、別の人が足りない部署に異動させれば仕事はあるので、ひとりの派遣社員を契約終了とすることにそこまで罪悪感が伴っていないのです。

ここで契約が終わってもまたすぐ他の部署で仕事があるでしょ?ってな感じ。

人員配置をパズルのように考えたときに、正社員や業務委託以外の足りない部分を最低限補うだけのピースとして考えられてしまうのが派遣社員です。

企業もプロサッカー界のような雇用の考え方をするようになってきたのかなと思います。

サッカーは監督の構想によって選手11人のポジション・構成が全く変わります。

実力のある選手でもチームの構想から外れると簡単に出場機会を失ってしまうことはよくあることです。

わたしはチームの構想から外れた選手になってしまったんです。

また自分を必要としてくれるところを探すのみ

派遣社員は自分の出来不出来とは関係ないところで職を失うリスクが常につきまとうことを身をもって感じました。

環境が変われば評価してくれる上司や同僚に巡り会えるかもしれない。

実際4月から移った職場では、これまで通り与えられた仕事を単にまっとうしていただけなのに「一緒に仕事がやりやすい」「問題意識を持って仕事してくれる派遣社員はなかなかいない」と言ってもらえました。

敗北感を引きずったまま立ち止まらなくて本当によかったです。

これからもいつまた契約終了って言われてしまってもへこたれないように、現場に求められる人間で居続けられるようにと思いました。

\仕事は、選ぼう!/

人生のステージが進むにつれて自分に合った派遣会社は変わります。

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