派遣社員から副業・フリーランスになろうと思ったとき、一番心配だったのが
「確定申告に失敗して書類作れなかったらどうしよう」
「少ししか稼げなくても事業税やらで余計に税負担が増えるのではないか」
ということ。
当時はフリーランスが身の回りにほとんどいない状態で相談もできず、個人事業主の届けを出す直前は本当に不安に襲われて眠れなくなったほど。
そんなとき「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」を手にとったことで、肩書上フリーランスになる勇気をもらうことができました。
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簿記や会計に詳しくなくても読みやすい
私が税金や確定申告を過剰に恐れていたのは、節約が好きな割には数字関係がとても苦手だから。
それなのに会社の組織改編の都合で情報システム部から購買部に配属されたことがありまして。
当時の上司が経理畑の人だったのでご厚意で簿記講座を開いてくれていたのですが、私だけ計算が合わなくて赤点ばかり。
それ以来数字を扱う仕事はトラウマなんですよね。
そんな数字とか帳簿とかよくわからん!っていう私みたいな人が給与明細をもらってもよくわからず悶々とする
- 給与所得
- 控除
- 社会保険
- 年金
こんなキーワードにまつわる金額のしくみとか、所得税、住民税、固定資産税、消費税などなんとなく納めてしまっているけど算出方法が不明な税金についてそれぞれやさしく説明されています。
確定申告については、特に青色申告申請をするメリットについてしっかり書かれています。
この本の著者はライターが本業の方です。
普段から確定申告や税金のことがよくわからない人が素朴に質問して税理士さんがていねいに答えてくれる対話形式になっています。
青色申告すると65万円まで控除されるってことだけど、どこまでを経費としてつけてよい?という核心に迫る部分については、ライターさんがあれもこれも経費にしようとするところを税理士さんがたしなめる形式でマンガっぽく軽快に読み進められます。
確定申告や税金のことがよくわからなくてとにかく怖い、これまでサラリーマンしか経験していない人がはじめに確定申告や税金のことを知るために読む本としておすすめです。
フリーランスになってからも読み返すと理解が深まる
はじめての確定申告を終えて2018年に納める税金額が確定したいま、改めて「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」を読み返してみました。
不安でこの本を手にとったころよりはるかに理解できることが増えていました。
何もわからず不安になっているより、現時点でそれなりにブログやネットビジネスでお小遣い稼ぎで副収入があるのなら、副業状態のいまからでも個人事業主の届けと青色申告申請書を出して帳簿作成からの確定申告を経験してみてもよいのではと思います。
【関連】派遣社員(会社員)副業の始め方 〜個人事業主になる〜
案ずるより産むが易しですよ。